所詮、初戦

ブログを始めてみたはいいものの、意外とめんどくせ!!!となり全く更新していなかった。約7ヶ月ぶりに更新しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

色々あった。本当に色々、36色クレヨンでは描ききれないほど多くの出来事があった。

ただそんなに覚えてないので12色もあれば人間半年はやっていける。

 

 

 

 

 

 

 

4月から6月の毎週木曜に通っていた養成所では、同期たちと笑い合い、毎週金曜の朝は吐き気に悩まされる日々を過ごせていたので、良い意味でも悪い意味でも充実した日々であった。

講師の一人、某お笑い芸人の親戚にあたる方からは、「もう少し楽しそうにやれば?」というアドバイスも受け、何よりもまず自分たちが面白くやるという目標の元、漫才を作ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月、養成所も終わり、特待生も取れぬまま広い社会に放り出されて後、少々の可笑しみ、極度の緊張、ドッキドキワックワク、1500円を握り締め、新宿ゴールデン街新宿ゴールデン街劇場にて初舞台と相成りました事、ここに知って頂きたく、文章にしてみました!!

 

自信のあったネタも粉々に吹き飛ばされた夜、道の端で打ち拉がれ、暑い暑いとのたうちまわっていた時、2人の女外国人が道を尋ねてきた。聞くと伊人2人組、海外のサイトで1位を獲得している日本のBARに行きたいとのことで、相方を先頭に道案内。狭い路地を駆け抜け、完全に実家兼店舗の2階ベランダから客引きをしていた姉ちゃんに場所を聞いたりしつつなんとか到着。店の前で別れを言い、1日の疲れを早く家の小汚い風呂で落とそうと駅に歩を進めようとした矢先、

 

「Let's〜〜〜〜Beer??」

 

ビアー?ビールか?一緒に飲もうと誘われていた。冗談じゃない。こちとらヘトヘト、へとへと、ヘトヘトじゃい!!!と啖呵を切ろうとすると、

 

「Yeah!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

声の主は相方だった。

イヤー!!!!!!!!!!!!!!!???

結局1時間以上BARにて伊人2人、陽気な店主、癖のある常連とともにビールを飲み、身体の疲れか、はたまた2本の中瓶のせいなのか、よくわからない高揚感に包まれながら帰路についた。こうして俺らのデビュー戦、終わった。

 

 

 

 

 

 

8月、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウケない。

エントリーしたライブ、その全てで驚くほどウケない。「ちょっと、アンタたち、何しにきたってのよ?」と俺の中の美川憲一の部分が愚痴り出していた。

ただ、人前に出て何かをする、ということ自体、他の何物にも変えがたいくらい怖い自分がそれなりに話せるようになってきたのは良い傾向だとしよう、マジで誰か2日間に渡って俺を褒めてくれ。あと笑ってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

9月、ライブエントリーと並行、バイト活動に傾倒、笑わぬ客、まさしくfuck、生命活動維持ギクシャク。

この月、少し前のライブで昇格し、少しだけ大きな舞台に立つ機会があった。本編の漫才とはまったく関係のない、忌野清志郎井上陽水の格好で舞台に上がり、満席の会場から少し悲鳴のようなものを聞いた。らしい、俺はまったく覚えてねえ。個人的にはやりたいことが出来、満足ではあった。某講師の言葉通りにできていたかしらね…

 

 

 

 

 

 

 

10月、これまでまったくと言っていいほど交流のなかった、「養成所の同期以外の芸人」と何組か知り合う。

同じライブにエントリーしていたことがきっかけだが、これがまた癖のあるライブに出演してしまい、戦友に近い感覚を勝手に持っている。

先輩だけど。まあいいじゃないそれはそれとして、さ。それはそうとみんなライブ来てよ、頼むぜボーイズアンドガールズアンドオールヒューマン

 

気づくと俺は岩手にいた。ひとり旅をした。

世界遺産を平日に見学している中国人、趣のある宿のご主人、写真を撮ってくださいと言いやすかったお父さん、趣のある駅員、夜行バス待ちのバス停で話した九州のおっさん、川下りで一緒の船に乗った20人弱の人間たち、プロ川下ラーの鈴木さん、一人飲んだあとお店を紹介してくれた女店長、病気をして思うように動けなくなってもロカビリーを弾き続けるマスター、すべてが良い思い出です、また行きます、岩手。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして11月、彼女が欲しくなっちゃった!

 

 

 

 

今年もあと2ヶ月、時間と余裕と体力と金と希望と羨望と活力と性欲と俺とお前と大五郎、この世の中バカばっかりだけどそんな奴らギャフンと言わせて生きて行ってみましょ〜おやすみ〜